アンデス山脈の中腹に位置するエクアドルの首都、キト。その標高はなんと2,850m!実はボリビアのラパスに次いで世界で2番目に標高の高い首都です。南半球の夏に当たる12月に訪問しましたが、赤道直下にも拘らず高地にある為、とても爽やかな気候。時間が限られていた為、世界遺産好きとして外せない旧市街と赤道エリアに絞って観光しましたこの記事では旧市街について紹介したいと思います。
キト市街を一望出来るパネシージョの丘からの景色。
①世界遺産に登録されている「キトの市街」
キトの旧市街は世界文化遺産です。しかも、イエローストーンやガラパゴス諸島と共に、1978年に初めて遺産登録された12件の内の一つ。私の第一印象は、メキシコで訪れたことのあるコロニアル調の都市たちにやはり似ているなぁというもの。街の中央に広場があり、重厚感のある教会が佇み、石畳の敷かれた通り沿いに白壁やカラフルなスペイン風の建物が立ち並び、一見暗いレストランの入口を入ると光が差しパティオが現れたりして…
しかし実際に歩き回ってみると、登山をしている時に感じることのある、高地ならではの哀愁のようなものがどことなく漂っていたり、ラ・コンパニーア聖堂やバシリカ教会のように独特の見応えある建造物があったりと、固有の魅力を持つ都市だなぁと思うに至りました。世界遺産登録時に評価されていた、市街の保存状態の良好さについても頷けるものあり。
キト旧市街の様子。山に囲まれています。
キト旧市街、バシリカ教会周辺。ちょっとした雑貨が可愛い。
キト旧市街の様子。斜面に作られており、けっこうアップダウンあり。
旧市街散策中に見つけた画廊。
②主な見どころと散策の仕方
ロンリープラネットに載っていた「旧市街の歩き方マップ」を片手に、気になる場所を徒歩で散策しました。推奨コースを全て歩くには4時間かかる(計3km)と記載されていましたが、メリハリをつけて観光したのでお昼も含め2時間程で完了。あと、地図外ですが、キト市街が見下ろせるパネシージョの丘も別途訪問しました(ここだけは、周辺の治安が良くないと聞いていたのでタクシーで移動しました)。
【散策した場所】
・独立広場/政府宮殿(1番/2番)
・ラ・コンパニーア聖堂(4番)
・サン・フランシスコ聖堂・修道院(5番)
・ラ・ロンダ通り(7番)
・バシリカ教会(10番)
③独立広場/政府宮殿(Plaza Grande/Palacio de Gobierno)
まずは独立広場!ということで、ここから散歩を開始。007シリーズの「スペクター(Sprectre)」にも登場するメキシコシティのソカロ(憲法広場)に比べると広さはかなりこじんまりとしていますが、観光客のみならず地元の人たちも沢山集まっていて活気があり、良い雰囲気。
独立広場。
政府宮殿。
独立広場周辺の様子。
④ラ・コンパニーア聖堂(La Compañía
de Jesús)
この聖堂は旧市街must seeの一つ。独立広場の目と鼻の先にあります。最大の見どころは総重量約7トンもの金箔で覆われた豪華絢爛な主祭壇です。別名「黄金の聖堂」と呼ばれているよう。色鮮やかな天井画・装飾もとても印象的でした。
ラ・コンパニーア聖堂の外観。
ラ・コンパニーア聖堂の黄金の主祭壇。
ラ・コンパニーア聖堂の天井。
⑤サン・フランシスコ聖堂・修道院(Iglesia y Monasterio de San Francisco)
完成に70年以上の歳月がかけられたという聖堂・修道院は「黄金の聖堂」の愛称で親しまれるラ・コンパニーア聖堂と同等或いはそれ以上に華麗な内観・装飾を誇ります。聖堂前の広場は独立広場よりも広く、沢山の地元の人たちが集まっていました。
サン・フランシスコ聖堂・修道院の外観。手前には独立広場よりも大きな広場があります。
サン・フランシスコ聖堂・修道院内観。装飾はとても華やかで凝っています。
サン・フランシスコ聖堂・修道院の主祭壇。
⑥ラ・ロンダ通り(La Ronda)
こちらも多くの観光客が訪れるキト旧市街の名所。石畳の細い通りはスペイン統治下の雰囲気を良く残していると言われており、レストランや土産物屋も多数あります。カラフルでとっても絵になる、可愛らしい小路地。クリスマスイブの為か、訪問時は少し閑散としていました。
ラ・ロンダ通り。つい写真を撮りたくなる、可愛らしい通りです。
ラ・ロンダ通りの様子。訪問時はあまりお店が空いていませんでした。
ラ・ロンダ通りの様子。土産物屋やレストランが並びます。
⑦バシリカ教会(Basílíca del Voto Nacíonal)
個人的にキト旧市街で見た中で一番お気に入りの教会。南米を代表するネオゴシック建築の一つで、高い天井・尖塔・ステンドグラス等を特徴とし、崇高で厳かな雰囲気があります。沢山の美しいステンドグラス、そして何よりエクアドルの動物たちをモチーフにした外壁の彫刻群が良い味出しています!
バシリカ教会の外観。左側の塔に登れます。
バシリカ教会の内観。内装・装飾がシンプルな分、ステンドグラスの美しさが際立ちます。
バシリカ教会内で撮影。ステンドグラスはどれも素敵で、見ていて飽きない…
バシリカ教会裏手。彫刻群に注目。
バシリカ教会裏手の彫刻群、ズーム。エクアドルの動物たち!何だかよく分からないものもあります。
⑧パネシージョの丘(El Panecillo)
キトの市内を一望するのであれば、パネシージョの丘がお勧めです。山に囲まれた都市であることや、旧市街と新市街の位置関係等、全体がひとめで分かります。旧市街の中心から少し離れていることと、治安が良くないと聞いたこともあり、タクシーで移動しました。
パネシージョの丘。高さ40mを超える巨大な聖母像が聳え立っています。
記事冒頭と同じ写真ですが、もう一度。キト市外が一望出来ます。左前に旧市街。
市のすぐ近くまで山が迫っています。